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阅读提示:正文保留青空文库“新字旧假名”版的文字与段落,注音使用现代通行写法;「誰」保留底本的「たれ」读法。难词通常只在首次出现时注音,旧假名速查和中文注释见文后。
あるうちに一つの鳥かごがありました。
鳥かごと
そして小さなガラスの窓が横の方についてゐました。ある日
鳥かごは、
「バタバタ云っちゃいかん。」と
「おれは先生なんだぞ。鳥箱先生といふんだぞ。お前を教育するんだぞ。」と云ひました。ひよどりも仕方なく、それからは、鳥箱先生と呼んでゐました。
けれども、ひよどりは、先生を
鳥箱先生も
「あゝ
その次に来たひよどりの子供は、あんまり空や林が恋しくて、たうとう、胸がつまって死んでしまひました。
四番目のは、先生がある夏、
「あっ、いかん。
「あゝ哀れなことだ。」と云ひました。しかし鳥箱先生は、それからはすっかり信用をなくしました。そしていきなり
「ははあ、こゝは、大へん、空気の流通が悪いな。」と鳥箱先生は
「はてな。あの穴は何だらう。
それから、夜になりました。
「おいおい。みだりに他人をかじるべからず5といふ、カマジン国の王様の
鼠はびっくりして、三歩ばかりあとへさがって、ていねいにおじぎをしてから申しました。
「これは、まことにありがたいお教へでございます。実に私の
「うん。とにかく、その子をよこしてごらん。きっと、立派にしてあげるから。わしはね。今こそこんな処へ来てゐるが、前は、それはもう、
親ねずみは、あんまりうれしくて、声も出ませんでした。そして、ペコペコ頭をさげて、急いで自分の穴へもぐり込んで、子供のフウねずみを連れ出して、鳥箱先生の処へやって参りました。
「この子供でございます。どうか、よろしくおねがひ致します。どうかよろしくおねがひ致します。」二人は頭をぺこぺこさげました。
すると、先生は、
「ははあ、
ある日、フウねずみが先生のそばを急いで通って行かうとしますと、鳥箱先生があわてて呼びとめました。
「おい。フウ。ちょっと待ちなさい。なぜ、おまへは、さう、ちょろちょろ、つまだてして10あるくんだ。男といふものは、もっとゆっくり、もっと
「だって先生。
「お前の友だちといふのは、どんな人だ。」
「しらみに、くもに、だにです。」12
「そんなものと、お前はつきあってゐるのか。なぜもう少し、りっぱなものとつきあはん。なぜもっと立派なものとくらべないか。」
「だって、僕は、猫や、犬や、獅子や、
「さうか。それなら仕方ない。が、もう少しりっぱにやって貰ひたい。」
「もうわかりました。先生。」フウねずみは
それから又五六日たって、フウねずみが、いそいで鳥箱先生のそばをかけ抜けようとしますと、先生が叫びました。
「おい。フウ。一寸待ちなさい。なぜお前は、そんなにきょろきょろあたりを見てあるくのです。男はまっすぐに行く方を向いて歩くもんだ。それに
「だって先生。私の友達はみんなもっときょろきょろしてゐます。」
「お前の友だちといふのは誰だ。」
「たとへばくもや、しらみや、むかでなどです。」
「お前は、また、そんなつまらないものと自分をくらべてゐるが、それはよろしくない。お前はりっぱな鼠になる人なんだからそんな考はよさなければいけない。」
「だって私の友達は、みんなさうです。私はその中では一番ちゃんとしてゐるんです。」
そしてフウねずみは一目散に逃げて穴の中へはひってしまひました。
それから又五六日たって、フウねずみが、いつものとほり、大いそぎで鳥箱先生のそばを通りすぎようとしますと、先生が網のチョッキをがたっとさせながら、呼びとめました。
「おい。フウ、ちょっと待ちなさい。おまへはいつでもわしが何か
「だって、先生。私の友達は、みんな、もっとせなかを円くして、もっと首をちゞめてゐますよ。」
「お前の友達といっても、むかでなどはせなかをすっくりとのばしてあるいてゐるではないか。」
「いゝえ。むかではさうですけれども、ほかの友だちはさうではありません。」
「ほかの友だちといふのは、どんな人だ。」
「けしつぶや、ひえつぶや、おほばこの実などです。」13
「なぜいつでも、そんなつまらないものとだけ、くらべるのだ。えゝ。おい。」
フウねずみは
鳥箱先生も、今度といふ今度は、すっかり怒ってしまって、ガタガタガタガタふるへて叫びました。
「フウの母親、こら、フウの母親。出て来い。おまへのむすこは、もうどうしても
フウのおっかさんねずみは、ブルブルふるへてゐるフウねずみのえり首をつかんで、鳥箱先生の前に連れて来ました。
鳥箱先生は怒って、ほてって、チョッキをばたばたさせながら云ひました。
「おれは四人もひよどりを教育したが、今日までこんなひどいぶじょくを受けたことはない。実にこの生徒はだめなやつだ。」
その時、まるで、
猫大将は、
「ハッハッハ、先生もだめだし、生徒も悪い。先生はいつでも、もっともらしいうそ14ばかり云ってゐる。生徒は
旧假名速查
旧假名主要是写法上的差别。下表列出本文常见形式,帮助按现代日语理解。
| 本文写法 | 现代写法、读法 |
|---|---|
| ゐる/ゐました | いる/いました |
| いふ/云ふ、云ひました | いう、いいました |
| こさへた、かへしなさい | こさえた、かえしなさい |
| しまひました、おねがひ | しまいました、おねがい |
| さう/かう、やう | そう/こう、よう |
| ございませう、云はう | ございましょう、いおう |
| おまへ、おほばこ | おまえ、おおばこ |
| こゝ/たゞ/まゝ | ここ/ただ/まま |
| ちゞめて、たゝきつけ | ちぢめて、たたきつけ |
另:「誰(たれ)」是较古风的读法,现代通常读「だれ」;「一疋」相当于现代常用的「一匹」,读「いっぴき」。原文中的口语、重复和不规则措辞均予保留。
注释
「ひよどり(鵯)」:鹎,鸟名。 ↩︎
「チョッキ」:背心、马甲。 ↩︎
「七日といふもの」即「七日というもの」,意为“整整七天”。「表示时长的词+というもの」强调某种状态在这整段时间内持续。 ↩︎
「ひもじい」意为“饥饿、饿得难受”;「ひもじくって」相当于「ひもじくて」,是口语中带促音的说法。这里重复使用,强调饥饿的程度。 ↩︎
「みだりに」意为胡乱、任意;「べからず」是文语式的禁止表达,相当于「~てはいけない」。 ↩︎
「しみとほる」即现代写法「しみとおる」,意为渗透、透入。「肝臓までしみとほります」字面是“连肝脏都浸透了”,在此表示教诲深入内心。 ↩︎
「かたじけない」是古风的感激说法;「おさとし」指教诲。后面的「せがれ」用于称自己的儿子,带有自谦意味;「ついては」用于承接前文,引出请求等后续话题。 ↩︎
「願はれませんでございませうか」是原文中迂回、郑重的请求说法。「ませう」相当于现代写法「ましょう」;整句可按现代日语「毎日教えていただけませんか」理解,即“能否请您每天教导他呢?”。 ↩︎
「栄耀栄華(えいようえいが)」指荣华富贵;「きはめた」即现代写法「きわめた」,「もんだ」是「ものだ」的口语形式。 ↩︎
「つまだてして」在此指踮着脚、用脚尖走。「ちょろちょろ」形容小东西敏捷地来回移动;后文「きょろきょろ」形容不停向四周张望。 ↩︎
「动词辞书形+ものだ」在此表示说话人认为理应遵守的行为规范;「あるくものだ」意为“走路就应该……”。后文「つかふものではない」即「使うものではない」;「动词辞书形+ものではない」表示劝诫“不该……”,在句中指“不该斜眼看”。 ↩︎
「しらみ」是虱,「くも」是蜘蛛,「だに」是蜱螨类小动物。后文的「むかで」是蜈蚣。 ↩︎
「けしつぶ」是罂粟籽,「ひえつぶ」是稗子的籽粒;「おほばこ」即现代写法「おおばこ」,指车前草。 ↩︎
「もっともらしい」意为“表面上合乎道理、看起来像真的”。「もっともらしいうそ」可译为“貌似有理的谎言”。 ↩︎
「思ひやられる」即现代写法「思いやられる」。「先が思いやられる」「前途が思いやられる」表示担忧今后的情况,可译为“前景令人担心”。 ↩︎
原文:青空文库「鳥箱先生とフウねずみ」
作者:宮沢賢治
底本:《新修宮沢賢治全集》第八卷,筑摩书房;录入采用 1984 年第 7 刷。
原文录入:林幸雄;校对:久保格。本站补充部分注音、中文注释。
